バージョン２の前に




がおりあ冒険記幕間。
ネタバレ含み場合がありますのでご注意ください。

毎度どうも。





　「錬金石ありきの失敗品の値段をどうにかして貰いたい」
　「ごきげんよう」
　「ハロー」
　「お、来たな」
　「呼び出されましたので参りました」
　「何用ダ」
　「うむ」
　　　　　「この前スライムレースの賞金預かったっしょ」
　「１７３万３０００Ｇ」
　「あのお金をおまえらの為に使ってやったぞ」
　「私たちの為？？」
　「冒険の旅に直接関係ない使い道だね」
　　　　　「百聞は一見にしかず、まぁ見るのだ」











　「おまえらの家を改装してみた」
　「おおおおおおおおおお」
　「オオオオオオオオオオ」
　「最初はＭ土地に引っ越してやろうかと思ったんだけどね」
　　　　　「個人的に良さそうな土地を見たが全部売り切れてた」
　「なんと」
　「２０か所くらい見たけど全然ない」
　「土地不足でございましょうか」
　「そんな訳で引っ越しは止めて二階建てにしてみた」





　「庭は殺風景だったのでとりあえず適当に置いてみたよ」
　「裏庭は花見できるようになってますね」
　「畑は竹でカコッテルー」
　「結構雑に置いてるのは気にしないように」














　「一階はこんな感じだね」
　「おおまかに寝室・キッチン・作業空間ですね」
　「気持ち広くなった気がスル」



　「二階はパッポーさんのお部屋です」
　「住み込みでお世話になっております」
　「ゴシュジンの寝床より広いネ」
　「でも家具配置しづらいのよね」
　「モノが少ないネ」
　「良い感じのが思いつかなかった」
　　　　　「なんか思いついたら買ってやって」









　「で・・・だ」
　「家だけでなく衣装も用意したぞ」
　「衣装ですと！？」
　「レンダーシアに向けて着てもらうぞー」
　「お着替えタイム」












　「占い師に見えなくもない恰好にしたつもり」
　「なるほど」
　「おが男のコーディネイト難しい」
　　　　　「鎧以外だと露出多いかネタっぽいのになってしまう」
　「体が大きいですからねぇ・・・」
　「ムキムキー」
　「かっこよく着こなしてる人はすごいね」
　「ボクもおめかしダー」
　「赤系に揃えてみた」
　「・・・」
　　　　　「（そのままの方が格好良くないです？）＞きさ」
  　「（うーん・・・）」
　「ドヤ！」
　「まぁ、折角作ったしねぇ」
　「そうですね」










　「デ？」
　「で？」
　「オツリは？」
　「・・・」
　「・・・」
　「・・・ソレデキッチリ１７３３０００ダヨ」
　「・・・」
　「・・・」
　「・・・ところでそれは秋の新作ですか」



　「そそ。いいっしょ？」
　　　　　「魔法賢者用に買ったのだー」
　「・・・」
　「・・・」
　「・・・」
　「き、キラキラマラソン頑張ったのデス」
　「・・・」
　「・・・」
　「・・・オマエ」
　「お」
　「オツリそれの足しにしたロ？」
　「し、してない」
　「使い込んだロ？」
　「つ、つかってない」
　「・・・」
　「・・・」
　「あ、あれだ」
　「残りはＭ土地・・空いた時・・のための・・」
　「ウソダアアアアアアア」
　「・・貯金で・・」
　「アアアアアアアアアア」
　「・・・やれやれ」





【今回のお買い上げ】

スライムレース賞金
　　１７３万３０００Ｇ

＝ハウスリフォーム代
　　２４万８６３０Ｇ

＋マイコーデ衣装代
　　１７万６５５０Ｇ

＋？？？
　　プライスレス





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